緑茶は水出しで効果が変わる?お湯出しとの違いを解説

私たち日本人になじみの深い緑茶。
毎日口にするという人も多いのではないでしょうか?

緑茶が体によい効果があることを知っている人は多いと思いますが、実は抽出の仕方によって味だけでなく効果も違います。
緑茶の種類によっても少し違いがありますが、緑茶の水出しとお湯出しの味と効果の違いを知るだけで、体においしいメリットがあるのでお得です!

そこで今回は、お茶で有名な静岡県出身の私が、緑茶の水出しとお湯出しの味と効果の違いを解説していきます。
中でも特にカテキンが多く含まれていて、一番親しまれている「前茶」をもとに解説していきますね。

緑茶が水出しとお湯出しで効果が違う理由

緑茶は茶葉にお湯をかけて抽出することが多いですが、水出しすることでお湯出しとはまた違った味わいが楽しめます。
また抽出される成分も変わるので、美容や健康にもより良い効果が期待できます。

その秘密は緑茶を抽出する水の温度にあります。
ざっくり言うと低温か高温か。それによって茶葉に含まれている成分の内、抽出されやすくなる成分が大きく変わります。
そのため緑茶は、水出しとお湯出しで効果が変わります。

水出しとお湯出しで多くなる成分と期待できる効果の違い

ではいったい緑茶の水出しとお湯出しでは、どんな成分の違いがあるのでしょうか?
その効果の違いも解説していきます。

水出しの方が多くなる3つの成分と期待できる効果

①エピガロカテキン

・免疫力UP

お茶に含まれるカテキンは4種類。
緑茶の抽出温度によって、カテキンの種類の抽出割合が大きく変わります。

②テアニン

・リラックス効果
・集中力UP
・冷え性改善
・月経前症候群の緩和
・高血圧予防

うまみ成分。水出しの方が甘味がよく出てまろやかな味わいに。
苦みが苦手な人でも飲みやすくなります。
また就寝前や仕事のときは、水出しの方がおすすめです。

③ビタミンC

・強い抗酸化作用(美白)
・美肌、老化予防(コラーゲンを作るサポート)
・免疫力UP
・アレルギー症状の緩和
・非ヘム鉄(吸収されにくい鉄分)の吸収力UP

高温では壊れやすい成分なので、水出しの方がビタミンCを多く抽出することができます。
ただ緑茶の場合はカテキンの効果により、お湯出しでもそれなりに残ります。

お湯出しの方が多くなる2つの成分と期待できる効果

①エピガロカテキンガレート

・抗酸化作用
・ガン予防
・脂肪燃焼効果
・コレステロールの抑制
・抗菌作用
・アレルギー抑制
・ウィルス感染予防

お湯出しすると、この成分が多く抽出されるので苦みが強くなります。
酸化による病気の予防やダイエットには、お湯出しがおすすめです。

②カフェイン

・覚醒作用
・利尿作用
・二日酔い緩和
・血流促進(飲み過ぎは逆効果)

水出しではカフェインの抽出量はかなり少なくなります。
そのため眠気覚ましには「お湯出し」就寝前には「水出し」がおすすめです。
水出しなら、妊婦や子供でも安心して飲めます。

緑茶は水出しとお湯出しで二度おいしい!

これまで解説した成分は、水出しでもお湯出しでも少なからず含まれるものです。
しかし抽出される成分の割合が異なるため、期待できる効果が変わります。

そのため同じ茶葉で水出しとお湯出しの両方を飲めば、緑茶の効果を最大限引き出すことができ、さらに別の味を楽しむことができます。
せっかくなので二度おいしく味わいと思いませんか?

そこで次は緑茶を水出しとお湯出しの両方味わうポイントをご紹介します。

 

水出しを先にしてからお湯出しをする

先にお湯出しをすると、水出しで抽出されやすい成分であるエピガロカテキンやビタミンCが大幅に減少してしまいます。
しかし水出しを先にすれば、カテキン(特にエピガロカテキンガレート)がまだ豊富に残っているので、せっかくの緑茶の成分を余すことなく体に摂り入れることができます。
また水出しの場合、茶葉の酸化はそれほど早くないというメリットもあります。

 

冷たい緑茶を飲みたくないとき

抽出後の緑茶は、温めても特に成分は変わりません。
季節やお好みに合わせて、冷やしたり温めたりして下さい。

緑茶の水出しとお湯出しの効果まとめ

いかがでしたか?美容や健康に様々な効果が期待できる緑茶ですが、水出しとお湯出しで新しい発見ができそうですね!
私たち日本人が比較的スリムで長寿国である秘密は、この緑茶にあるのかもしれません。

水出し緑茶に慣れていない方は、きっとまろやかな甘味に驚くと思いますよ!
是非、両方お試しください。

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